第6回:地震のあと、家に留まるべきか、すぐに避難すべきか?

2015/09/15更新 防災のココロエ6回目_アイキャッチfin 地震のあとに避難するべきか、家に留まるべきかの判断は、避難指示(緊急)や避難勧告があった場合を除いて各家庭に任されます。避難を決断する基準は何でしょうか?
「……」
「どうしたの?」
「最近ずーっと、雨、雨、雨で気分が優れないの。ぼくは木製の杖だから、湿りがちな気候は苦手で。しかも最後はすごい豪雨だったから、憂うつで……」
「確かにあの豪雨はすごかったよね。堤防が決壊するほどで、近くの住人の方々が本当に心配……」
「そうだよね。やっぱり災害はいつ起こるか誰にも分からないから、日ごろの備えが重要なんだなってあらためて感じたよ。そんな先日の豪雨にも活かせるテーマを今回は説明しようかな」
「ツエくん、今回のテーマってシェイクスピアみたい」
「今日のコロちゃん、ちょっと詩的だね。『逃げるべきか、留まるべきか、それが問題だ』ってことだね」
「そう! とはいえ、実際の場面では、とっても重要な問題よ」
「そうだね。では説明は地震後を想定した避難に限定するね」
「問題だけにクイズ形式でもよいわよ!」
「じゃあ問題です。避難すると判断する以前に、そもそも避難しなければならないのはどんな場合でしょうか?」
「危ないとき!」
「正解!」
「え? え?」
「大きなくくりでは、危ないときも正解。正確な答えは、危険が迫っていることを伝える避難指示(緊急)や避難勧告が出ているときだよ。文字通りだけど、避難指示(緊急)の方が強制力が強くて、防災無線などで周知されるので、周辺の状況をよく注意しておいてね」
「そうなんだね準備といい、避難といい、今回の判断といい、ツエくんには本当に感謝してます」
「また人任せ?」
「というか、ツエ任せ!」
「もう、僕がいないときもあるんだから、覚えておいてよ! そして、これが重要だけど、避難するかを判断するポイントは、基本的には自宅にいられるなら自宅にいたほうがよいよ。危険が迫っている場合と、自宅で生活ができない場合に避難の判断をするんだ」
「具体的には?」
「危険が迫っている場合については、自宅が倒壊しそうなときや周辺で火災が起こり、こちらに燃え広がる可能性があるとき、津波や、土砂崩れの危険がある土地に住んでいる場合は特に早めの判断が必要だね。生活できない場合については、自宅のライフラインが止まり日常生活を送れないとき、ドアや自宅内部の被害が大きく、安全に生活できないときかな」
「なるほど~。とはいえ自宅が倒壊するか、しないかって、専門家でないと分からないよね」
「そう、そこ!! だから備えなんだよ。事前に自宅の耐震診断を受けておくとよいよ。建築基準法の耐震基準がより厳しく改正された1981年より前に建てた家屋は、地震による倒壊の危険性が高いから、特に事前の耐震診断を受けておくことをおすすめするよ。ちなみに、家屋の地震対策には、地震に対応する方法の違いから耐震・制震・免震という構造に分けられるんだよ。耐震構造は地震に耐えるということで、建物が倒壊しないように、筋交いと接合部の補強金具で地震への強度を高める構造なんだ。制震構造は……」
「ちょっと! 待って!」
「なに!?」
「男の子思考になっているよ! ツエくんの説明はありがたいんだけど、ちょっと専門的になってきて、よく分からなくなっちゃったよ。何かのメカニズムとか、すごく細かい話をしすぎて、女の子に引かれちゃうパターン。今、その入り口に立っていたよ!」
「は! ごめーん。僕、説明していてテンションが上がって、もっともっと知ってもらいたいって細かいことまで説明しちゃうんだよね……しょんぼり」
「でも、その気持ちはうれしいよ!(ツエくんをまたしょんぼりさせてしまった……)」
「ほんとにうれしい?」
「うれしいよ!」
「ほんとに?」
「ほんと」
「ツエ―! じゃあ、この続きは下のココロエで説明するね」
「説明するんだ……」
【今日の防災ココロエ】

避難指示(緊急)や避難勧告がなければ 避難はあなたの判断に任されます

指示や勧告がないならば、部屋の片づけもしたいし、避難所よりも住み慣れた家に留まりたいと思う気持ちは当然ありますよね。避難を判断するポイントは2つです。危険が迫っている場合と自宅で生活ができない場合です。

<避難の判断と耐震構造等について>

1.避難の判断
危険が迫っている場合:
地震2 ・自宅が倒壊しそうなとき
・周辺で火災が起こり、こちらに燃え広がる可能性があるとき
・津波や土砂崩れの危険が迫っているとき(すぐに避難しましょう)

生活できない場合:
・自宅のライフラインが止まり日常生活が送れないとき
・ドアや自宅内部の被害が大きく、安全に生活できないとき

2.耐震構造等について
・耐震構造:建物が倒壊しないように、筋交いと接合部の補強金具で地震への強度を高める構造。1~3まで等級があり3が一番強いが、震度7レベルでの地震に対して損傷しないことを保証している訳ではありません
・制震構造:制震装置を取り付け、建物の振動を吸収し、建物を倒壊から守る構造
・免震構造:建物と基礎の間に免震装置を取り付け、地盤からの振動を建物に伝えにくくし、建物を倒壊から守る構造

参考:東京消防庁 

【連載記事一覧】

第1回:防災リュックの中身は? 何を詰めればよいか知ってる?
第2回:消火器の正しい使い方、知ってる?
第3回:地震後の意外な出火原因って何か知ってる?
第4回:家具・家電の転倒で起こることは?
第5回:地震のあとのけがを防ぐ備えって知ってる?
第6回:地震のあと、家に留まるべきか、すぐに避難すべきか?
第7回:地震が起きたときの家族の決めごとってある?
第8回:もっと役立つ! 防災マップの使い方とは?
第9回:防災についての正確な知識を身につけよう!
第10回:防災行動力を高めておこう!
番外編:簡単でおいしい! 期限切れ間近の非常食をごちそうに変身!

この連載「防災のココロエ~地震に備える10のこと~」の記事一覧へ

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