「自分でかたづける子」を育てるには、言葉がけが重要だった!

2016/03/02更新 子ども部屋の画像 「なんでウチの子は出したら出しっぱなしなんだろう・・・・・・」「かたづけなさい、といってもきかないのはウチだけ?!」。どのご家庭でも、同じような悩みを抱えているのではないでしょうか? 一般的におかたづけに必要なのは「かたづけやすい仕組みづくり」といわれています。ただ、長年「親子のおかたづけ」を研究されてきた「親・子の片づけ教育研究所」の理事、橋口真樹子さんは、親の言葉がけも大事だと提唱しています。

子どもは、誰しもおかたづけができないもの?!

 「かたづけなさーい!」の一言では、なかなか動いてくれないウチの子。家事が忙しいママには悩みのタネですね。「かたづけやすい仕組みも工夫したのに、どうして?!」。おかたづけが得意なママでも、子どもには困っている人が多いのです。

 では、なぜ子どもはおかたづけができないのか。それは、そもそも子どもは「かたづけたい」とも「かたづけが大事!」とも思っていないからです。
 「散らかっていると掃除の邪魔」「スッキリしたほうが気持ちいい」「大人になっても困らないように」「探しものは、時間のムダ」・・・・・・。これらはすべてお母さんの気持ちです。残念ながら子どもには、なかなか共感してもらえません。子どもは「ママが怒るから」としぶしぶ動いているのが現実でしょう。これではおかたづけが面倒になってしまうのも当然ですね。

 では、どうすれば子どもを巻き込めるのでしょう。長年、親と子のおかたづけを指導している立場からいえるのは、子どもたちに気持ちよく取り組んでもらうためには、「かたづけやすい仕組みづくり」だけでは不十分だということ。仕組みが効くのは最初だけ。継続させるうえでは、もっと大切なことがあります。それは「子どもへの言葉がけ」です。どちらが欠けてもうまくいきません。

お絵かきをする親子

親の言葉がけで、子どもの態度が劇的に変わる!

 

 子どものやる気に火をつけるためには、どんな言葉をかければいいか。ポイントは、子どもを尊重し、ポジティブな気持ちにさせることです。

【よい言葉がけ、3つのポイント】

<ポイント1>
子どもの意見を尊重する。

 「捨てる、捨てない」の選択は子どもに任せてあげてください。「それいらないの?」「高かったのに」などと口を挟むと、子どもは自分の判断に自信が持てなくなります。大人になっても大切な「自分で選ぶ力」、ぜひ小さなころから練習を積ませてあげましょう。
 自分の意見がはっきりしている子なら、定位置や収納法も「どうすればいいと思う?」と相談。任されたという嬉しさや責任感で、積極的に考えはじめますよ。

<ポイント2>
上から目線ないい方をしない。

 「早くしなさい」「かたづけなさい」と、ママはつい命令口調になりがち。でも、大人に対してはこんないい方はしないはず。
 やって欲しいときはシンプルに「かたづけてね」、やってくれたときは当たり前でも「ありがとう」「助かったわ」と、言葉で伝えましょう。大人に褒められたり感謝されたりする経験が、子どもの中に手伝う喜びや誰かの役に立ちたいという気持ちを芽生えさせます。

<ポイント3>
楽しいことや気持ちと結びつける。

 「かたづけたらおやつにしようね」と、いいことと結びつけたり、「かたづけ競争しようか!」とゲーム感覚で誘ったり。
 「遊ばなくなったおもちゃを小さい子にあげて、誕生日プレゼントを置く場所をつくろうか」など、楽しみな目的があるとかたづけがはかどります。
 おもちゃを整理しながら「この本、好きだね。面白いの?」「これ懐かしいね。あのとき、こんなことがあったね」など、ママがじっくりつきあってくれるだけで、小さな子どもには嬉しい時間に。おかたづけをわが子との会話を楽しむ時間と、とらえてみましょう。

子ども机の画像

子どもの目線で、かたづけやすい仕組みをつくる

 さて、言葉がけの大切さをお伝えしましたが、「かたづく仕組みづくり」のポイントについてもご説明しておきます。言葉がけの前に、この仕組みづくりに取り組むのは大事なことです。

【かたづく仕組みづくりのポイント】

<ポイント1>
「定位置」はつかう場所に近いところにする。

 かたづけに興味のない子どもには、なるべく「つかう場所に近い定位置」を決めてあげましょう。大人でもそうですが、子どもは離れた場所までかたづけにいくことがなかなかできません。

<ポイント2>
子どもが管理できる「適量」からスタート。

 子どもにとっての適量は「ひとりでかたづけても15分程度で終わる量」が目安。部屋の広さも考えながら決めましょう。適量は親主導で決めてもいいですが、ものの要不要は子どもにまかせましょう。

<ポイント3>
子どもに合わせた「収納法」を考える。

 収納方法は、ママではなく「子どもがつかいやすいかどうか」で決めましょう。高すぎる棚、重すぎる引出し、複雑すぎる収納方法、キッチリすぎるたたみ方などは、子どもにはなかなか続けられません。
 かたづけやすい仕組みができてはじめて、「かたづけようね」の一言が伝わるようになります。それでも伝わらないときは、「この本をあの棚に戻してね」と、その子に合わせた伝え方を工夫しましょう。

 いかがでしたか? わが子とのおかたづけの具体例は、次回以降、「親・子の片づけ教育研究所」のマスターインストラクターの成功例をもとにご紹介していく予定です。楽しみにしていてくださいね!

【連載記事一覧】 第1回:忙しい朝がラクになる?! 子どもが自分でやりたくなる毎日の身支度
第2回:帰宅後はお風呂へ直行! 小さな工夫で、家族の会話が増える?!
第3回:遊んだあとのおかたづけを劇的に変える「1ジャンル1ボックス」収納!
第4回:おもちゃの整理は「小さなかご」ひとつから、はじめよう!

プロフィール

一般社団法人「親・子の片づけ教育研究所」理事 橋口真樹子
橋口真樹子さんプロフィール画像

 高1娘、小5息子の母。育児休職中に夫に相談されたアメリカ留学を実現するため、夫婦そろって退職し当時2歳の娘を連れて渡米。アメリカ滞在中に「子どもがいるのにいつもキレイな家の秘訣」を聞かれたことがきっかけで、帰国後に整理収納アドバイザーの資格を取得し起業。 「家族にも協力してもらえるおかたづけ」をモットーに、自宅セミナー、資格講座や講演会、おかたづけカウンセリングや作業など、多岐にわたって活動。
2014年末にアドバイザー仲間と一般社団法人「親・子の片づけ教育研究所」を立ち上げ、おかたづけと育児の悩みを一度に解決できる「親・子の片づけインストラクター講座」を全国各地で展開中。
ブログ:「幸せな毎日のための整理力」http://seiri-ryoku.jugem.jp/
著書:「ひと声かければ5分で片づく!子どものお片づけ」(青月社)

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